資本主義とSNS
こんにちは。
大学5年生です。
最近本を読んでいて、感じたことがあります。
本の題名は、NHK 100分 de 名著 カール・マルクス『資本論』
とても興味深いです。私が知識が浅かったからという理由もあるかもしれませんが(笑)
読んで損はないと思います。時間があればぜひ。
商品に振り回されている私たち
資本主義は簡単に言ってしまえば、資本を増やすことが目的、というより、止めることができない構造になっています。
常に市場競争にさらされているため、資本をどんどん増やすことで規模を大きくし、また労働者に賃金を支払っています。お金が無いと生活ができない資本主義社会。
資本家と労働者の需要と供給がマッチしていると言えるでしょう。
そんな資本主義では、「売れる=価値」なのです。人間の役に立たなくとも、売れればそれは価値があるのです。
売れる、売れない、ある程度予測することができても、それを決めるのは人間の心です。人間を取り巻く環境、情報、が変わってしまえば売れていたものでも売れなくなることはざら。
タピオカがいい例でしょう。流行というものは、予想はできても期限や量まで予測不可能です。
だから、在庫不足になったからといって一つの流行りだけを見て大量生産したとたん、一年後には在庫を抱えてしまうのです。
商品(価値)を生産するのは人間です。しかし「価値ある商品」を介すことで私たち人間は、切れそうな命綱にしがみついて死にたくないと思ってしまいます。
商品(価値)に私たちは振り回されているということです。
SNSにも振り回されている
私はSNSに価値が置かれることはもっと怖いと思います。
誰もが簡単にSNSを使えるようになった今、求められているのは、如何に注目してもらえるか。どれだけ映えるか。
だからインフルエンサーを使って商品を紹介したり、と。
今度は、商品(価値)がSNSに振り回されていると私は考えます。今や流行はSNSを通じて一気に広まります。だから、SNSで注目されないものは価値が無いのです。
商品だけではありません。
またしても、人間が振り回されます。
今度は経営とか関係なしに、SNSをやっている人は無意識に心情が振り回されています。
この投稿をしたらどう思われるか、幸せそうなカップルに見えるか、素敵な旦那に見えるか、服はダサくないか、、、常に客観的な視点を強いられてしまいます。
SNSネイティブである私たち世代が、自分の人生の選択をするときに無意識的に客観的な視点、周りの目が気になって、最良の選択ができなかったら。
つまりは、本心にそぐわない選択をしてしまったら。
ここまでSNSの影響があるかは分かりませんが、SNSで注目、他者目線に価値を置く人が増えないといいと思います。
Youtuberが将来の夢の上位に入っている子どもたちにも言いたいです。
他者の評価だけがあなたの価値ではないし、他者の評価だけでは生きていけない、と。
資本を増やすために環境や労働者が酷使されるのと同じように、反響を求めて自分自身を犠牲にする未来は訪れて欲しくないと考えます。